広島県福山市の中小企業診断士、児山と申します。成功する会社の背後には、効果的な会議の実施があります。この記事では、会議を活性化させるためのファシリテーションのポイントを詳しく解説します。
Contents
1. はじめに: ファシリテーションの必要性
会議は経営判断を形成する場であり、新しいアイディアや戦略を生み出す場所でもあります。しかし、多くの経営者は「会議が長引く」「結果が出ない」と感じていることでしょう。ファシリテーションを理解し、正しく活用することで、これらの課題を解決し、会議の生産性を向上させることができます。
2. ファシリテーションとは?
2.1 ファシリテーションの定義
ファシリテーションは、参加者の意見や知識を最大限に引き出すための技法や手法のことを指します。具体的には、参加者間のコミュニケーションの促進や、議論の方向性を整える役割を果たします。
2.2 ファシリテーションの目的と役割
主な目的は、会議の効果を最大化すること。ファシリテーションは、参加者の関与を高めることで、より多くのアイディアや意見を引き出し、問題解決や意思決定を効果的に進める役割を持っています。
3. 会議を活性化させるファシリテーションのポイント
3.1 クリアな目的とアジェンダの設定
会議の効果を最大化するためには、はじめに会議の目的を明確にすることが重要です。目的を共有することで、参加者全員が同じ方向に向かうことができます。次に、アジェンダを具体的に立てることで、議論の方向性を明確にし、会議の進行をスムーズにすることができます。
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目的の明確化の重要性 会議の目的が不明確な場合、参加者は何を求められているのか、どのような結果を目指しているのかを理解できません。そのため、会議の最初に目的を共有し、全員が同じ方向性を持つことが重要です。
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アジェンダの具体的な立て方 アジェンダは、会議の流れやトピックをリストアップするためのツールです。時系列や重要度に基づいてトピックを整理し、会議の流れをスムーズにするためのガイドラインとして使用します。
3.2 すべての参加者の意見を引き出す
会議の成功の鍵は、参加者全員の意見やアイデアを引き出すことです。そのための効果的な手法として、ラウンドロビン方式やサイレントブレインストーミングなどがあります。
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ラウンドロビン方式 これは、参加者全員に順番に意見を求める方法です。この方法を使用することで、通常発言しづらい参加者でも意見を共有することができます。
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サイレントブレインストーミング 参加者が一定の時間、黙ってアイディアや意見を書き出す方法です。これにより、他者の意見に影響されずに自由に考えることができます。
3.3 積極的なリスニングを心がける
積極的なリスニングは、相手の話を真剣に聞き、理解しようとする態度を指します。この態度を持つことで、参加者は自分の意見やアイディアを安心して共有することができます。
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受動的リスニング vs 積極的リスニング 受動的リスニングは、ただ話を聞くだけの態度を指します。一方、積極的なリスニングは、相手の話を深く理解し、フィードバックを提供する態度を指します。
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フィードバックの技法 フィードバックは、相手の意見やアイデアを評価し、反応を返すことです。効果的なフィードバックは、具体的で正確であり、相手の意見やアイデアを尊重するものでなければなりません。
3.4 ビジュアル化の活用
ビジュアル化は、情報やアイデアを視覚的に表現することを指します。これにより、参加者は情報やアイデアを容易に理解することができます。
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ホワイトボードやフリップチャートの利用 これらのツールは、情報やアイデアを視覚的に表現するためのものです。使用することで、参加者は情報やアイデアを容易に理解し、議論を効果的に進めることができます。
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マインドマップやフィッシュボーン図の導入 これらのツールは、情報やアイデアの関係性を視覚的に表現するためのものです。使用することで、参加者は情報やアイデアの関係性を容易に理解し、議論を効果的に進めることができます。
3.5 適切な質問技法
適切な質問は、参加者の意見やアイデアを引き出すための重要なツールです。効果的な質問は、参加者を考えることを促し、議論を深めることができます。
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オープンエンドの質問 これは、参加者に具体的な答えを求めず、自由に考えることを促す質問を指します。使用することで、参加者は自由に意見やアイデアを共有することができます。
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5W1Hを活用した質問設計 これは、質問の方向性を明確にするためのツールです。使用することで、参加者は質問の意図を理解し、効果的に答えることができます。
3.6 コンセンサスの形成をサポートする
コンセンサスの形成は、参加者全員の合意を得ることを指します。これにより、会議の決定や方針を効果的に実施することができます。
- 合意形成の方法 これは、参加者全員の意見やアイデアを尊重し、合意を得るための方法を指します。使用することで、会議の決定や方針を効果的に実施することができます。
4. まとめ
ファシリテーションは、会議を活性化させ、生産性を向上させるための重要なツールです。上記のポイントを理解し、活用することで、効果的な会議を実施することができます。それでは、成功する会議を実現しましょう!

中小企業診断士。1983年 広島県福山市生まれ。2009年から中小企業団体中央会に入職して中小企業支援の道に入り、ものづくり補助金の事務局も経験。2023年に補助金支援とや経営改善を行う”つなぐサポート合同会社”の代表に就任。補助金採択は100件・10億円・採択率80%を越える。事務局経験を活かした事業計画策定・手続きの一貫サポートが強み。趣味はランニング。