こんにちは、広島県福山市の中小企業診断士、児山です。経済の変動や自然災害、新型ウイルスの影響など、中小企業の経営者が直面するリスクは多岐にわたります。そんな中で、もしものシナリオとして「売上が10%落ちたら」を考えることは、経営の安定にとって重要です。特に、資金繰りの安定が、経営継続の鍵を握ります。今回のブログでは、売上が10%落ちても大丈夫な資金繰りの状況をつくるための方法について考えてみたいと思います。
1. 売上が10%落ちるという事態
まず、売上が10%落ちるという事態について考えてみましょう。この事態が起こる可能性のあるシナリオは様々です。
これが起こる可能性のあるシナリオ
- 取引先企業が経営不振になり、注文が減少した場合。
- 新型ウイルスの影響で消費者の購買意欲が低下した場合。
- 自然災害によって業務が停止した場合。
上記は、代表的なシナリオですが、他にも様々な要因が考えられます。どのような要因が経営に影響を与えるかは、事業の性質や業種、地域などによって異なります。
10%売上が落ちた場合の影響
売上が10%落ちた場合、その影響は経営全体に及びます。具体的には以下のような影響が考えられます。
- 利益が減少し、経費の削減が必要になる。
- 資金繰りが厳しくなり、キャッシュフローに影響が出る。
- 借入金の返済が滞る可能性がある。
2. 資金繰りを安定させるための方法
では、資金繰りを安定させるための方法について見ていきましょう。
予算の見直しとコスト削減
売上が減少した場合、支出を減らすことが必要です。固定費と変動費を見直し、必要な支出とそうでない支出を区別しましょう。例えば、人件費の見直しや、無駄な経費の削減、非効率な業務の改善などが考えられます。
キャッシュフローの最適化
キャッシュフローを最適化することも重要です。売掛金の回収を早めたり、買掛金の支払いを遅らせたりすることで、現金の保有量を増やすことができます。また、売上が落ちるリスクを考慮して、適切なレベルでの在庫管理を行うことも大切です。
3. 安定した資金繰りのための具体的なアクション
具体的なアクションについて考えてみましょう。
短期的な対策
短期的な対策としては、現金を保有すること、クレジットラインを確保することが考えられます。これにより、急な資金需要に対応することができます。
中長期的な対策
中長期的な対策としては、売上を安定させるためのマーケティング戦略を考え、リスクヘッジをすることが重要です。例えば、新しい取引先を開拓する、新しい商品やサービスを開発する、オンラインでの販売を強化するなどが考えられます。
4. リスク対策としての資金繰りの見直し
最後に、リスク対策としての資金繰りの見直しについて考えてみましょう。
売上が10%落ちた場合に備える
売上が10%落ちた場合に備えるためには、予め資金を確保しておくことが重要です。具体的には、銀行からの借入れや、取引先との契約を見直すことが考えられます。
災害や不測の事態に備える
災害や不測の事態に備えるためには、災害に備えたビジネスコンティニュイティプラン(BCP)を作成し、必要な資金を確保しておくことが重要です。具体的には、災害時のための緊急資金を用意する、保険に加入するなどが考えられます。
5. まとめ
最後に、安定した資金繰りの重要性と、今後のアクションポイントについてまとめます。
安定した資金繰りの重要性
資金繰りが安定していないと、経営が不安定になります。逆に、資金繰りが安定していれば、経営も安定します。したがって、資金繰りの安定は、経営の安定にとって非常に重要です。
今後のアクションポイント
今後のアクションポイントとしては、資金繰りの見直しを行い、リスク対策を行うことが重要です。また、短期的、中長期的な対策を行い、資金繰りを安定させることが大切です。
以上、広島県福山市の中小企業診断士、児山が、安定した資金繰りのための方法についてお伝えしました。売上が10%落ちる、というリスクを考え、資金繰りを安定させる方法を考えてみてください。