国の補助金動向

こんにちは。広島県福山市の補助金コンサルタント つなぐサポート合同会社の児山です。
今回は「国の補助金同行」について解説していきます。

現在は補助金の過渡期

3~4か月おきに応募がされていた定番の補助金である「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「事業再構築補助金」などですが現在はいずれも公募が停止されています。
これらの補助金は毎年3月に締める年度予算では、事業実施期間が短くなるため、基金や交付金事業として「切れ目のない支援」を展開してきました。

とはいえ、どこかでは区切りをつけないといけません。現在は正にその区切りをつけるタイミングにあります。そのため、例えばものづくり補助金の場合、最終公募である6月に採択された事業者の実績報告期限は、わずか半年後の今年12月とタイトな期間設定となっています。

補助事業の運営は国が実施団体に委託しているため、3月までには国と中小企業基盤整備機構との間で精算を完了させる必要があり、その前には中小機構と全国中小企業団体中央会の間での精算、さらにその前には全国中央会と都道府県中央会、その他パソナなどの委託先との精算が必要です。
これらを逆算して考えると、どうしても補助事業実施事業者への補助金交付は1月中には完了させる必要があり、その1か月前には実績報告を完了させる必要が出てくるのです。

これから使える補助金

このような状況ですが、「省力化補助金(カタログ補助金)」「IT導入補助金」はまだ活用が可能です。

省力化補助金は、国のカタログに掲載された省力化設備を導入する際に1/2~2/3の補助を受けられます。現在は「スチームコンベクションオーブン」「券売機」「搬送ロボット」などが登録されていますが、対象製品はまだまだ少ないのが現状。これから製品が充実していく予定です。なお、募集は通年という珍しいスタイルの補助金となっています。

IT導入補助金は、国のカタログに登録されてITツールの導入に補助が受けられる制度です。今年度はあと1回の公募が予定されています。

今後の補助金動向

このように補助金は過渡期にあるため、弊社へのお問合せも大変多くなっています。

ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金といったメインの補助金は、秋の臨時国会で決定されます。今年は10月初旬の招集が予定されていますが、自民党の総裁選後に解散選挙が入った場合には、予算の成立も1か月程度後ろ倒しになる可能性があります。

生産性革命事業(ものづくり補助金・持続化補助金・IT導入補助金・事業承継補助金等)が継続になるのか、事業再構築補助金は積み増しされずに終了となるのか、中堅企業を支援する大規模成長投資補助金に積み増しがあるのか、このあたりに注目が集まります。

例年、国からの情報発信より前に新聞記事に載ることが多いですので、日刊工業新聞や日経新聞などをチェックしてみると、情報をキャッチアップできるかもしれません。

いち早く情報をつかみ、活用の検討を進めていきましょう!
弊社も皆様の補助金のご活用を一緒に検討し、サポートして参ります!!

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