2025年も補助金は充実しており、その中でも注目の補助金の一つが、「中小企業成長加速化補助金」です。この制度の目的は、売上100億円を目指す企業の大胆な設備投資を支援するもので、設備投資に対して補助が受けられます。
補助金額は5,000万円~5億円であり、最低投資金額は1億円、最大で10億円の投資に対して5億円が補助されます。大きな投資であるため、スケジュールを把握したうえで、早めに準備することが採択を勝ち取るために欠かせません。
そこで、今回は中小企業成長加速化補助金の「スケジュール」を解説します。
中小企業成長加速化補助金とは?
最初に、中小企業成長加速化補助金の制度概要を簡単にご説明します。
売上100億円を目指す企業を支援する制度で、補助率は1/2、補助金額は5,000万円~5億円です。補助対象は、主に建物の新築や増改築・機械装置やソフトウェアの新規導入などになります。
要件としては、売上100億円を目指すビジョン・相応のポテンシャルを持っていることに加え、一定以上の賃上げなども行う必要があります。
また、採択率は類似の補助金を参考にすると、恐らく10%~15%の間になる可能性が高いため、専門のコンサルタントと連携することが採択の近道です。
それでは、補助金の手続きの流れと、実施スケジュールを見ていきましょう。
実施スケジュール
中小企業成長加速化補助金は新たな制度であり、過去のデータはありませんが、中小企業庁から発信している資料から概ねのスケジュールは把握できます。
補助金の主な流れ
補助金実施におけるスケジュールは「公募要領の公開」⇒「公募開始(電子申請の受付開始)」⇒「公募締め切り」⇒「審査(有識者・国が実施)」⇒「採択」⇒「交付申請」⇒「交付決定」⇒「事業実施」⇒「実績報告」⇒「補助金獲得」という流れです。
交付申請とは、補助対象物件の内容を精査する手続きです。応募時に「これらを補助対象にしたい」と申請して採択された場合でも、その中に補助対象外の経費が含まれている場合があります。(汎用性の高いPCやタブレットなど)これらを対象から外したうえで正式な補助金額を申請する手続きが交付申請です。
実施スケジュール
中小企業成長加速化補助金のスケジュールは次のとおりです。
2025年3月 公募要領の公開(制度の詳細なルールの発表)
4月 申請受付の開始(Gビズからの電子申請です)
6月 公募締切(締切よりも早く申請してもOKです)
6月~8月 審査(有識者による審査、追加プレゼンの可能性あり)
8月下旬 採択者の発表(事務局HPに採択者リストが掲載)
9月上旬 交付申請(経費を精査するフェーズ)
9月下旬 交付決定・事業開始
10月上旬 事業開始(ここから”発注・契約”が可能に)
※事業開始前に発注・契約した費用は補助対象外です
2027年10月 事業完了期限(これより早く完了してもOKです)
※実績報告の完了後に補助金が入金されます
スケジュールはこのとおりですが、現実的には公募要領が公開されてから動き出したのでは、事業計画書の策定期間が短くなり、十分な準備ができません。
そのため、先手を取って準備を進めておくことが重要となります。
事前準備の必要性
採択を勝ち取る可能性を高めるためには、事前準備が欠かせません。公募要領が公開される前の段階から、事業計画の概要をまとめることが必要です。
特に建物の新築工事などの拠点新設を計画する場合には、土地の確保や概ねの施工金額、工期などを把握して事業計画書に反映する必要があります。また、建物内に設置する機械装置やソフトウェアの金額や納期の精査も欠かせません。
これらを踏まえると、次のようなスケジュールでの準備が理想といえます。
2025年1月 コンサルタントへのご相談
2月 拠点新設・設備投資の概要を検討
コンサルタントとの打ち合わせ・ヒアリング
3月 公募要領が公開
コンサルタントとの公募要領の重要点の確認
4月 コンサルタントとの事業計画策定
5月 申請受付の開始
コンサルタントとの事業計画・必要書類の最終確認
6月 応募完了(締切前に余裕をもって申請)
このように、早め早めに動くことが重要です。3月の公募要領の公開までのんびりしていると、スケジュールが苦しくなることは避けられません。
また、締切よりも早く応募すると、事務局が書類不備の連絡をしてくれる場合があります。締切直前に応募した場合にはこの処理が間に合わず、「書類不備で不採択」となることもあるため、必ず早めに申請を完了させましょう!!
まとめ
いかがでしたか?中小企業成長加速化補助金は新制度のため、スケジュール感が掴み難く、十分な準備が行えないために不採択になることも想定されます。
補助金に精通したコンサルタントとの早め連携で万全な準備を行い、採択を勝ち取りましょう!
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中小企業診断士。1983年 広島県福山市生まれ。2009年から中小企業団体中央会に入職して中小企業支援の道に入り、ものづくり補助金の事務局も経験。2023年に補助金支援とや経営改善を行う”つなぐサポート合同会社”の代表に就任。補助金採択は100件・10億円・採択率80%を越える。事務局経験を活かした事業計画策定・手続きの一貫サポートが強み。趣味はランニング。